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ジョージ・ルイス [JAZZ]


George Lewis In Japan, Volume One

Basin Street Blues
Shake It And Break It
Girl Of My Dreams
Sister Kate
Burgundy Street Blues
Bye Bye Blues
St Louis Blues
Alexander's Ragtime Band
(BCD-14)


George Lewis In Japan, Volume Two

Just A Little While To Stay Here
Just A Closer Walk With Thee
I'll Be Glad When You're Dead You Rascal You
The Old Rugged Cross
South Of The Border
Bill Bailey
Ice Cream
Till We Meet Again
When The Saints Go Marching In
(BCD-15)

George Lewis, Clarinet
Punch Miller, Trumpet
Louis Nelson, Trombone
Joe Robichaux, Piano
Emanuel Sayles, Banjo
Papa John Joseph, Bass
Joe Watkins, Drums

上記二枚は1963年に初来日した
ジョージ・ルイスとニューオルリーンズ・オール・スターズ
その大阪公演のステレオライブ録音。
これをひとつの公演の前半と後半を二枚に分けて収録しています。
この来日時のステレオライブは他に東京公演のライブ(KICJ-2077)もありますが
この大阪公演での演奏者のノリは特に格別のものがあり
自分の愛聴盤となっています。

ところでこのジョージ・ルイス。
このルイスをはじめとしたニュー・オリンズ・ジャズを聴くきっかけになったのは
二十年ほど前に購入した
外山喜雄さんの『聖者が街にやってくる』という本を読んでからだった。
そこにはこのジョージ・ルイスのこと
そして一緒に来日したペットのパンチ・ミラーのことをはじめとした
じつに興味深い記述があり自分はそれに惹きこまれ
そしてその音楽に耳を傾けることとなりました。

最初に耳にしたのは
ルイス初来日直後にTBSのTV収録時に録音されたもののLP。
最初聴いたときは正直驚きました。

とにかくその音のおっそろしくローカルな響き、
ピッチのあってない、まるで村の楽隊のような音が突然響いてきたときには
たまげたというより、こんな音があったのかということに
少なからぬ衝撃すら感じたものでした。

自分の頭の中にはルイ・アームストロングのオールスターズの音が聴く前にあったため、
これはなおさらのものがありました。

ですが何回かこのLPを聴き
さらには当時発売されていたいくつかのLPを聴いていたら
次第にそのサウンドにも耳が慣れ
その中から響いてくる
言葉ではうまく言い表せないのですが
なんといいますか人が生きていく上でどう音楽がかかわり
そして音楽がどう人をして語りかけてくるかということが
とにかく強く訴えかけられように響いてきたものでしたし、
そこに音楽とともに生きる人々の叫びと喜怒哀楽が深く刻み込まれているせいか
聴き終えた後なんともいえない感銘のようなものがいつも残ったものでした。

そんな中
偶然あるCD店でみつけたのがこの二枚の「George Lewis In Japan」というCD。
なんと初来日公演時のステレオライブということで
すぐに購入したものでしたがこれが素晴らしかった。

来日直後の演奏に比べると時差ボケもなくなり調子も出てきたせいか
ものすごいほど音楽のノリとハリがあり
一種の興奮すら感じるほどのものがそこにありました。
ただそれ以上に当時の日本というものがルイス一行に与えた影響というものもあるのか
なにか抜けるような澄んだ感触のようなものが感じられ
ひょっとしてルイス一行にとって日本がちょっとした天国のようなものに感じられたのではないか
という気さえしたほどでした。

この後自分はマヘリア・ジャクソンやサン・ハウスといった
ゴスペルやブルースの巨人の音楽にも接していくことになります。

http://blog.so-net.ne.jp/ORCH/2005-04-30
↑自分がかつて書きこんだ「ニューオリンズ・ジャズ」への小雑感。


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