白と黒、光と影 [観る(展覧会)]
杉本博司「時間の終わり」展
国際的に活躍する写真家杉本博司のかなり大規模な回顧展。
以前からポスターにもなってる「劇場」シリーズは知っていたけど、
初めて観る他のシリーズも想像を超える素晴らしさ。
作品だけでなく高い天井や白い壁を活かした展覧方法も隙なし、完璧。
もう、うなってしまいます。
動物の剥製をホンモノの動物のように写した「ジオラマ」シリーズ
映画館のスクリーンに映された映画1本分の光で撮影された「劇場」シリーズ
世界の有名建築を撮影した「建築」シリーズ
三十三間堂の千体の仏像一気に見せる「仏の海」
蝋人形を使った「ポートレイト」シリーズ
世界中の水平線を撮影した「海景」シリーズ などなど。
個人的には「劇場」シリーズ、それもクラッシックでゴージャスな
有名劇場のではなく、郊外の、飾りも何もないただの白い看板のよ
うなドライブインシアターのに惹かれました。その白く光る中にど
んな作品がかかっていたのか想像してしまいます。あとジオラマや
三十三間堂。
映画前のついでの時間に行ったのは大失敗。全然時間が足りなくて
まったく残念でした。
(2005/10/23@森美術館)
コメント 0