沖縄旅行・1 那覇、南大東島 [■旅行記]
羽田空港→(関空)→那覇空港→南大東空港
4:25 自宅出発。まだ真っ暗で寒い。
駅までキャリーバックを引きずって歩くが、荷物が重くてふらつく。
(こっ、こんなに重いとは…)
早くもくじけそうになる。
4:40 某駅前から羽田行きのバスに乗る。
5:40 羽田到着。
今更なのかもしれませんが、ターミナル1の標識類は赤、ターミナル2の標識は青で統一されてるんですね。
初めて気がつきました。
発券、荷物預け、保安検査を済ませ、6時前に8番搭乗口前着。
キャリーバックからは、今日の最終目的地である南大東島まで開放されました。
8:05の出発まで2時間もあります。
前日は仕事と準備で3時間しか寝てないので、本を読んだり、寝たりして過ごしました。
時間になり搭乗。
「離陸に必要な書類を待っている」とのことで少し遅れました。
8:10 プッシュバック
34Lは着陸、34Rは離陸専用で運用してました。
滑走路端に近づくと、4機が離陸の順番待ち。
8:25 離陸
予定では10:55に那覇に着くはずだったのに、実際にヒコーキが到着したのは、1時間40分遅れの12:35でした。
何があったかというと-
9:00 ベルト着用サインが消え、空など撮っていると、
「急病人が出たため、医療関係者の方はお申し出ください」とアナウンス。
少しして、CAさんが男性客に「胸が痛い」などと説明しながら足早に後方に移動して行きました。
9:20 「急病人が出たため、関空に緊急着陸します。詳しい情報は後ほどお伝えします」とアナウンス。
特に客は騒がない。エコノミーだからだろうか?
機はアナウンス終了と同時に大きくレフトターン
9:35 「あと25分で関空に着陸します」
9:50 「最後方左から急病人を下ろし、引き続き沖縄に向かいます」
9:58 関空 R/W06に着陸。
真っ直ぐドコまでも伸びる銀色のターミナルビル、あちこちの国のヒコーキ。
ひょんなことから窓越しに初めて見ることになった関空。
10:01 21番にスポットイン。
滑走路を離れてからほとんどタキシングせずにスポットに到着しました。
急病人を一刻も早く下ろすために1番近いスポットに誘導されたのでしょうか?
10:04 救急隊員6人、担架持参で後方に到着。
ざわつく機内に隊員の無線機が響いてました。
10:15 機長:「急病人搬出にご協力ありがとうございます。燃料搭載のため、もう少しお待ちください。
ベルトはどうぞ外しておいてください」
CA:「那覇にて乗り継ぎのあるお客様、那覇空港にて現在手続きを行っております。
到着後、地上係員にお申し出ください」
10:19 CA:「あと10分で出発の見込みです」
10:25「燃料補給終了しました。まもなく出発致します」
10:30「只今最終準備中です。あと5分でドアを閉めます」
10:32「只今から出発致します。那覇到着は、離陸後1時間30分の予定です」
10:35 プッシュバック開始。
まったく予定外の仕事だったのに、グランドクルーさんたちが手を振って送り出してくれました。
10:46 離陸。
10:55 「那覇空港到着は12:35の予定です。
石垣、宮古方面○○便乗り継ぎのお客様、手配をしていますので、到着後スタッフへお申し出ください」
第一報から那覇で降りるまで丁寧なアナウンスが続き、
「今はどういう状況なんだろう。あとどの位かかるんだろう」ということが一瞬たりともありませんでした。
イレギュラーフライトなのに、流石プロ。
ベルトサインが消えている間中、トイレは激混み。
オイラの隣に座っていたご夫婦は、何度も席を立ってました。
急患の方、その後どうなったのでしょう?
無事だと良いのですが。
だんだん沖縄っぽくなって参りました
当初の予定では10:55に那覇に着いて、14:20のヒコーキで南大東島に向かう予定でした。
遅れが生じましたが、時間に十分余裕があるので乗り継ぎそのものにはまったく問題ありません。
ただ、那覇空港で昼間に時間がタップリ取れるのは今回の旅行でここだけでした。
この時間を活用して、空港内の写真を撮る予定でした。
ところが到着が大幅に遅れてしまうため、乗り継ぎのための時間を差し引くと、
食事をしたり写真を撮ったりする時間は1時間しかありません。
離島便の小型機は沖止めのためバス移動なので、時間が余計に必要なのです。
まあ、苦しがっている患者さんのことを考えれば、こっちはただの趣味ですからね。
ということで、1時間40分遅れで12:35那覇に到着しました。
花粉症なのでずっとマスクをしていたのですが、那覇に着陸後はずしました。
嗚呼、外で思いっきり空気が吸える喜び!
ボーディングブリッジを通り、搭乗口に出ると、
乗り継ぎ客へのお知らせを記したホワイトボードと、呼びかけを行う職員さんたちが待ち構えてました。
乗り継ぎ時間に余裕のまったくないお客さんたちは、そのまま直接搭乗口に誘導していたようです。
到着後、1階の「そば処 琉風」でいつもの(といっても2回目だけど)ソーキソバ。
空港周辺を撮影し、展望デッキへ。
ここで本島を自転車で一周してきたという富山県の方に会いました。
写真を撮って送ることを約束。
少しおしゃべりをして、更に少し空港内をウロウロしていると、もうヒコーキの時間です。
3階のカウンターへ。
「向かい合わせの座席の窓側と通路側がありますが、どちらにしますか」
とのことだったので、迷わず窓側を選択。
2Kでした。
再び保安検査を受け、28番搭乗口へ。
28番はバスで移動するための専用搭乗口です。
バスに乗り込むと、既に座席はほぼ埋まっている状態。
乗客は、建設作業者らしき人と、いかにも島の人がほとんどで、観光客は少数。
車内は夏の枯れ草のニオイがしました。
グラホさん:「あと3名様待っております」とのことでした。
少しして乗客が1人乗ってきました。
「あと2人だな~」と待っていると、
グラホさんが再び車内に入ってきて、「とり様いらっしゃいますか」と。
手を挙げると、半券を持っていないか尋ねられました。
そういえば、28番搭乗口を抜ける時にグラホさんから、
「預けた荷物のチェックをしていなかった」とかで、荷物の引換券の提示を求められ、
チケットのやりとりが途中で中断してしまい、きちんとできてませんでした。
あの搭乗口でチケットをちぎるのって、重要なんですね~。
ほどなくもう1人が乗り込み、出発。
バスは整備士たちの待つダッシュ8へ。
整備士がバスを誘導してましたが、ヒコーキを誘導するのと同じハンドシグナルでした。
ダッシュ8機内へ。
機は滑走を始めると、ジェット機と変わらない力強い加速であっという間に離陸。
39人乗りの小さなヒコーキなので、CAさんは1人だけ。
とても若くで初々しい感じのCAさんでした。
2列目の左側が「お見合い席」になっていて、
機長とのやりとり、機内アナウンスの時以外はずっと楽しそうにおしゃべりしてました。
南大東島までは約1時間のフライトです。
沖縄にはたくさんの島々がありますが、
沖縄本島周辺と、宮古諸島、八重山諸島という三つのかたまりにまとまっているのに対し、
南北大東島はどのグループにも属さず、那覇の東約365kmにポツンと浮かんでいます。
そのためヒコーキの運行もちょっと変わっていて、
毎日午後に1便だけ、那覇を飛び立ったヒコーキが2つの島を回って再び那覇に戻るという風になってます。
そして、火、水、木は、那覇→南大東島→北大東島→那覇 という回り方。
それ以外の日は逆回りとなっています。
(それ以外に那覇と南大東島を往復する便が午前中に1便あり)
今日は水曜日なので、まず南大東に下りて、その後に北大東へ。
南大東空港到着。
Ⓐ南大東空港→Ⓑプチホテルサザンクロス→ⓒ役場→Ⓓグラウンド
オイラの本日の目的地は南大東なので当然ココで降りますが、
北大東に行くお客さんたちはそのまま機内に留まるのかと思いきや、
「保安上の理由」とかで、北大東に行くお客さんも含めて全員手荷物を持って一旦ターミナルで待たねばなりません。
ターミナルにて預けた荷物がカウンターに運ばれるのを待ちます。
この島にはバス、タクシーがありません。
宿に電話で予約をした時、何時のヒコーキで着くか聞かれたけど、送迎の約束はきちんとしてませんでした。
空港から予約したホテルまでは5キロほど離れており、「送迎あり」とはなってたけど、
宿の人が来ていなかったらどうしようかとちょっと不安に。
重いキャリーバックを引きずって5キロも歩くのはしんどいし・・・などと考えながら荷物待ち。
預けた荷物を受け取り、出口に向かうと、
オイラが予約したホテル名がプリントされたエプロンをつけたお姉さんが立ってました。
(よかったよかった)と挨拶を済ませ、車に案内してもらいました。
このヒコーキに乗って来た宿泊客はオイラ1人でした。
このお姉さん、口数が多いわけではないけれど懐っこいという、沖縄特有の雰囲気の方で、
南大東に滞在した2日間いろいろとお世話になりました。
この島はすり鉢状になっていることなど教えてもらっているうち、ホテル到着。
宿舎棟。フロント、食堂は別棟になってます。
まずは別棟のフロントで支払い。
宿泊料に貸し自転車1日1,000円と、朝食600円で、〆て5,060円。
2泊以上の場合、1泊3,040円だそうです。
(上の写真の数字と違ってますね。値上がり?)
シャワー室、トイレ、洗面所は共同です。学生寮みたいな感じですね。
南大東島には宿が3軒あり、ここはお値段的に真ん中のランクです。
普段車中泊派のオイラは、素泊まり2,500円の宿でもよかったのですが、
カメラとノート持込なので、「カギのかかる安い宿」ということでこちらになりました。
部屋に荷物を置いて、カバンにカメラと地図と水を入れ、さっそく自転車でお出掛け。
小さな集落を抜けると、そこは1本道の左右にサトウキビ畑が広がる世界。
鳥の鳴き声と自転車のタイヤの音以外しません。車も滅多に通りません。
こんなに音がないのは久しぶりです。
海に沈む夕日を眺めたかったのですが、陽がまだ高いことを確認し、
まずは以前から気になっていたシュガートレインと、旧南大東空港の跡地へ。
途中にあった役場
と、その隣にあったグラウンド
(つづく)
続き楽しみにしています。
by ccq (2007-03-31 10:50)
うっわ~写真きれぇですね~ヨダレものの風景じゃないですか^^
急病人が出て、途中で別の空港に着陸ってあるんですねー
「那覇→南大東島→北大東島→那覇」という回り方」は、おもしろいですねー、確かにそのほうが合理的です。南大東から乗れば、南→北大東島の路線も乗れてしまうわけですよね?
海の果ての島っていいですねー
学生寮って表現がリアルですw
自販機は120円ですか?あることに驚きましたが、あとTVのチャンネルはやはり衛星放送だけなんでしょうか?地デジはくるんでしょうか?
nice!nice!nice!です☆
by コスト (2007-03-31 11:12)
帰埼後の全行程報告第一弾ですね。
お肌はいかがでしょうか?まだ、戦争状態でしょうか?
テレビドラマならおなじみのシーンですが、実際に「お客様の中に医療関係者の方は・・・」というアナウンスが流れ、しかも、途中で緊急着陸をするとは。
とりさんは強運の持ち主ですねえ。謎
関空は成田と比べると天地ほどの差があります。
一箇所で国内・国際が使えるのは超便利!
・・・羽田も見習え!爆・・・成田なんて以下略
宿屋代を推測してみると、
3,040円-(一泊2,800円+消費税140円)。残り100円が謎ですが、宿泊税とかサービス料とか、何かなのでしょうね。
引き続きのレポートをお待ちしています。<(`・ω・')
by tooshiba (2007-03-31 11:39)
飛行機からの写真、最高です☆☆☆
沖縄、行きたいなぁ~!!!!!
by (2007-03-31 12:19)
さ~面白くなってきました。とり様次回を期待していますよ!
私も二月に沖縄に出かけたのですが、直行便が故障して、急遽機体変更になり、乗れないお客様がでて、別便で移動してくるお客様を探していました。「ハイ!」と手を挙げて、何と熊本経由で沖縄にいきましたが、直行便より早く着きました。
またオーストラリアからの帰路には、予約していた航空機に座席がなく、シドニーの一流ホテル(??)で宿泊。勿論タダ。別に夕食代として、日本円で約7000円もらいましたが、免税店のすぐそばのホテルの為、その店で買い物をしてしまい。その夜はマクドナルドのハンバーガーになりました(-_-;)
by bitamin2003jp (2007-03-31 16:25)
とりさん、nice!押し忘れていました。失礼しました。
by tooshiba (2007-03-31 22:29)
行きに急病人とはついてなかったですね。いやついていたのかも、1度のフライトで着陸と離陸を二回も味わえましたもんね(^_^)
富士山が雲海から頭を出していて、あー飛んでるなー。て感じですね(^_^)
by ジョルノ (2007-04-01 00:26)
一枚目もカッコいいですが
何といっても憧れの富士山空撮!
その先に沖縄とはうらやましい~
by ハイマン (2007-04-01 09:00)
皆様 コメント、nice! ありがとうございます。
■ccqさん
どうもありがとうございます。
作業が遅いですけど、気長におまちくださいませ。
■コストさん
nice!×3 ありがとうございます。
>南→北大東島の路線も乗れてしまう
そうなんですよ。今回そういう乗り方しましたので書きますね。
>自販機は120円
はい。観光地価格とか、ホテル価格ではなく、普通の値段でしたよ。
オイラにとっては、ジャスミンティー、シークワーサードリンクが普通に買えるのが嬉しくて、沖縄ではもっぱらこういう系ばかり飲んでました。
>TVのチャンネル
するどいところをついてきますねΣ(゚Д゚;)
テレビ事情については面白いことになってましたので、続きの記事で書きます。
■tooshibaさん
>お肌
ようやく落ち着いてきました。相変わらず黒いですけど。
>関空
そうなんですか。便利なんですね~。
>宿泊税とかサービス料とか
あー、なるほど!すごい納得しました。
■ひこうきさん
ありがとうございます。
これから入梅までがいい季節ですよ~^^)/
■bitamin2003jp様
すごい!流石いろんな体験をしてらっしゃいますね~!
オーストラリアのお話はスケジュールに余裕があればオイシイですよね。是非やってみたいことです。
■tooshibaさん
アハハ、わざわざどうもありがとうございます。
■xml_xslさん
nice! ありがとうございます。
■ジョルノ飛曹長殿
>急病人
皆さん顔には出さないだけで、初めて乗る人、ヒコーキが怖い人、体調に不安を抱えていて、やっとの思いで乗った人、いろいろな方がいらっしゃるのだと改めて感じました。
今回は国内外でヒコーキ事故があったばかりでしたから、それも不安材料になったかと。
飛曹長殿やここに来てくださるヒコーキ好きの方をはじめ、乗りたくて仕方がない方ばかりではないのですね。
■ハイマンさん
今回の旅行中、綺麗な風景を見るたび、「ハイマンさん、ジョルノさんならどう撮るのかな~」と考えてました。
by とり (2007-04-01 11:11)
貴重な体験ですね〜
人からはよく聞く話なんですが…実際には未だ未体験ですね〜。
写真の美しさに惚れ惚れしますよ!
by 鯨(いさな) (2007-04-01 21:26)
アテンションプリーズの何話目かにあったような話で
ドラマみたいですねー
ジャンボゆへ伊丹ではなく関空へ降りたのだと思い
ますがどうもお疲れ様でした。
しまふくろうは
わけありで一人で沖縄行けなくなりました。
とりさんの記事をみて我慢しておきます。
by しまふくろう (2007-04-01 22:59)
沖縄も飛行機も好きな自分にとって、とりさんの今回の旅行は羨ましい(´ρ`)。
続き楽しみにしています!
by ago (2007-04-02 00:54)
■鯨(いさな)さん
出先で体調を崩して救急車なんて、ご本人にとってはたまったもんじゃないんでしょうけどもね。
>写真
ありがとうございます。まだまだ修行しないと。
■しまふくろうさん
あ、オイラ見てないもので知らないんですけど、そんな話があったのですか。
>ジャンボゆへ
そこまで頭が回りませんでした。どちらがより早く病院に搬送できるかといえば答えは明らかなわけで、そういう意味では規則を曲げるほど切羽詰っていなかったということなのかもしれないですね。伊丹だったら、どこかにしまふくろうさんが飛んでいないか、探したと思います。
沖縄、残念でした。。。
■agoさん いらっしゃいませ~ヽ(*´ヮ`)ノ
おお、沖縄とヒコーキが好きですか!
とってもいい人ですね?
更新が遅いですけど、よかったらお付き合いくださいませ。
by とり (2007-04-02 07:15)
急病人の方には申し訳ないのですが、離着陸1回得しましたね。こういう場合関空に着陸料は払うのでしょうか?
小笠原と同じような宿ですね♪
1枚目・2枚目の写真気に入りました。
by マリオ・デ・ニ-ロ (2007-04-02 23:36)
■カンクリさん
nice! ありがとうございます。
■OTOKOさん
nice! ありがとうございます。
■アスランマリオさん
>着陸料
そこまで考えませんでしたが確かにそうですね。
下りたくて下りた訳ではないですが、グランドさん、燃料代と、実費かかってますからね。こういう場合どうなるんでしょうか??
他にも、機材繰り変更、クルーの調整、グラホさん増援等々の費用は誰が負担するんでしょうか?オイラは「1回得した!」で済みますけど。
>小笠原と同じような
こういう宿、気楽で好きです。
by とり (2007-04-03 07:34)
南の島らしく質素なホテルですね。
まぁ、せっかく南の島に来たのだから、昼間はとことん観光して
ホテルはただ寝られれば良いと割り切ればお得な料金なのかしら。
by basashi (2007-04-03 11:34)
basashiさん
まさしく仰るとおりの利用の仕方でしたので、これで十分でした。
すぐ近くに皇太子殿下の泊まられたホテルもありました。
basashiさんならコチラかな。
by とり (2007-04-03 21:04)
すごい~~~~~。
海綺麗~~~~。
行ってみたいなぁ~。
by torakki (2007-04-04 23:54)
torakkiさん
こちらもありがとうございます。
torakkiさんのお宝コレクションの一部をヤフ(以下自粛
by とり (2007-04-05 07:30)