アメリカ・4 [■旅行記]
本日はバスでニューヨーク北部の郊外へ観光です。
朝食は昨日とまったく同じお弁当でした。
マンハッタンはうるさいです。
昼間は絶え間なくクラクションが鳴り響いています。
それも、「プッ」ではありません。
「ブ――――――――ッ!ブッブーーーーーーー!」
と、最低でもこれ位は鳴らします。
酷い車になると、5回でも10回でも、パッシングもしながら鳴らします。
そして夜になると、どこからともなくパトカーのサイレンが。
そして時折銃声も(これはウソ)。
そんな訳で、車の運転も非常に殺伐としていて、免許取立ての人は大丈夫なのだろうかと人事ながら心配になるほどです。
しかし郊外に出ると、そんな雰囲気も周囲の環境と共に一変します。
ここもニューヨーク。
マンハッタンからバスで1時間半ほど北上した場所なんですが、郊外に出るとすぐこんな景色になります。
残念ながら朝からあいにくのお天気でした。
気温は暑くもなく寒くもなく。
北アメリカの真ん中らへんは大雪で交通障害発生とニュースでやってましたので、それよりはよかったです。
広々とした庭に大きな白い家。
ものすごく郊外になると、柵すらない家がたくさんありました。
広すぎて、柵が目に入らなかったのかもしれませんが。
日本でもめったに見ることのない多分二代目のホンダCR-Xが庭先に出ている家を見たときはちょっと感動しました。
写真を撮りながら、「これで晴れてればなー」と何度も思ったのですが、この写真だけは雨でもよかったです。
少し煙ってて、おとぎの国のような空間でした。
昼食はドライブインで中国系の店へ。
キッコーマン、ここでも頑張ってました。
「海鮮ヌードル」。器がすごいです。
これを小さい陶器の器に移しながらいただきます。
本日お世話になったバス。こちらでは後輪二軸型をよく見ました。運転手さんは中国系の方でした。
実は3日目、4日目は、80才のおばあさんが足を痛くしてしまい、オイラが車椅子を押す係になりました。
そんなわけで、写真はほとんど撮れませんでした。
なんか車椅子を押していると、突然
「おるぁーー! どりふとーーー!」
とか無性にやりたくなって危険ですね。
ところで今回の旅行には、ほとんどの参加者がコンデジを持ってきており、その普及率の高さを実感しました。
オイラのカメラはニコンのデジタル一眼(の1番安いヤツ)なのですが、
流石にこういうのを持ってくる物好きはいませんでした。
オイラは気がつかなかったのですが、撮影中、「オー、ナイコン」と言っている人が数人いたよと後で聞かされました。
ニコンって有名なんですね。
メジャーリーグの中継とか見てると、ニコンの看板見ますし。
ホテルに帰る頃になって、やっと青空がのぞきました。
綺麗な夕焼けになりました。
翌日はすっきりいいお天気でした。
ホテルに戻った後、車椅子のおばあさんがわざわざやって来て、
「明日帰るんですって? コレ、お礼。良かったら帰ってからでも食べて」と、
乾燥ワカメと味海苔(梅風味)を頂きました。
(…これはおばあさんがアメリカ滞在中に食べた方がよっぽど有効なんじゃ?)
と思い、一旦は「お気持ちだけ頂きますから」とお断りしたのですが、
「まだたくさんあるから」とのことだったので、ありがたく頂くことにしました。
夕食は、妹が「疲れた。出歩きたくない」とのことで、ホテル内のテストランへ。
ウエイトレスさんに、「べじたぶるぴざー」と何度か言ったのですが、通じず
メニュー表を指差しで注文しました。
オイラが無事に注文を終えると、ウエイトレスさんは、クルッと妹の方を向き、おもむろに
「あ~はぁ~?」(あなたは何にする?)
と鼻にかかった口調で聞いてきました。な、なんてアメリカンスタイル…。
ウエイトレスさんが立ち去った後、オイラが口頭で注文ができなかったことに関して、
「やっぱりちゃんと英語の勉強してないから」と鬼の首を取ったように言う妹。
実は今回のアメリカ行きが決まった時、妹は英語の教材を買って来ました。
そして、「MDに落としてあげるから一緒に勉強しよう」と熱心に勧めて来たのです。
でもオイラは、「そんな付け焼刃でやっても無駄だ。大体、いくつか文章を覚えて下手にそれを唱えたりしても、
『オウ、コイツ結構英語デキルネ!』と誤解されて、ばーっとしゃべられたら固まっちゃうじゃん?」
と主張し、まったく勉強しませんでした。
でも実際にアメリカに来てみて、空港や店などで覚えたての、その場に合った英語を使ったとしても、
そこから長々と雑談が始まることはなく、エチケットとして最低限は覚えたほうが良かったなと後悔しました。
まあ、それでも妹よりオイラの方がコミュニケーションとれましたけど(と、妹には内緒で言ってみる)。
食事が終わり、チップをどうやって払おうかと迷ったのですが、
伝票を見たら18%のチップが既に加算されているのでした。
食後、コリアンタウンをうろつきました。
この通りは完全にハングル語圏でした。
以前、韓国人のご夫婦と食事をする機会があったのですが、
オイラは韓国語は「キムチ」と「ビビンバ」位しか知りませんし、
相手の方も、分かる日本語といえば、「スシ」、「テンプラ」位です。
それよりはお互いに英語の方がまだなんとかなり、変な英語と英語の辞書でやりとりをしました。
しかし、同じアジアの隣国同士なのに英語でしかコミュニケーションができないというのも、
考えてみれば奇妙なことです。
コリアンタウンで歩いたり写真を撮ったりしながら、街行く人々の会話に注意してました。
アメリカ人同士の会話なら、よーく聞いていれば、1つか2つは知っている単語が出てくるのに、
コリアンタウンでは知っている単語は1つもありませんでした。
途中で見知らぬアメリカ人から急に話しかけられ、ちょっとおしゃべり。
ゼスチャーと共に、ゆっくり簡単な言葉でしゃべってくれたおかげで、7割くらいは理解できました。
残り3割は分かりませんでしたけど、そこは脳内補完。
お互いにコミュニケーションを取る意思があれば、結構なんとかなるものだと思いました。
どこに住んでいるのか、普段どんな仕事をしているのか、など話し、
最後に財布から奥さんの写真を2枚取り出して見せてくれ、
(おお、本当に家族の写真を見せてくれるよ。流石アメリカ)と思いました。
別れ際にナントカカントカと言われたのですが、「ドロー」しか分かりませんでした。
いえ、このシチュエーションで、「ドロー」などと果たして言うものだろうか。
という素朴な疑問も一瞬沸きましたが、分からないので仕方ありません。
ともかく、「いろいろあったけど、お前とは引き分けだゼ、ブラザー」
と言われたということにしときました。
ホテルに戻り、グループの人から、「どこに行ってたの?」と聞かれ、
「コリアンタウンで怪しげな看板を撮ってました」
と答えると、一瞬目が泳いだ後、すぐ別の話題に移り、今のオイラの発言はなかったことに。
さて。
ツアーはあと3日続くのですが、2人の妹のうち、1人の仕事の都合がどうしてもつかず、
グループから離脱して一足先に帰ります。
オイラも付き添いで一緒に帰ることに。
明日は7時に1階のレストランで朝食を済ませ、7:30に旅行会社の方が迎えに来てくれることになりました。
本当は最後までいたかったですけど。
最後にホテルの廊下でも撮っておこうとカメラを持ち出したのはいいんですが、
絶妙のタイミングで他の宿泊客の出入りがあり、その都度ただの通行人を装う羽目に。
すっかりカメラを持ってそわそわしている不審者になってしまいました。
*今回の風景写真は Nikon Capture 4で修正してみました。
(続きます)
白い家に紅葉 いいコントラストですね~
夕焼けも日本では考えられないようなダイナミックな空の焼け方
やはり地球は広い!
私も体当たりの英語で何とかしのいでいるだけでした
もっと英語を勉強せねば・・・
by ハイマン (2006-11-06 22:02)
アメリカも紅葉シーズンなんですね。
やっぱり日本とは違った美しさがありますね。
なんか整然としているというか…日本はあまり手を加えない美しさ
みたいな感じで、こういう違いも楽しいんでしょうね~。
カラオケボツクス…お前ボツ!!クス★ってかんじですかね(笑)
by ひろ茶 (2006-11-06 22:31)
紅葉も綺麗ですが、夕焼けがたまらないですね。
私の求めている「究極の夕焼け」に近いものがありますよ。(^_^)
by ジョルノ (2006-11-06 23:23)
すっごくイイ時期に行ったんですね♪ (^^)v
これが日本で人気のカリフォルニアだと、こんな紅葉は見る事が出来ません。NYで良かった、良かった・・。
綺麗な紅葉とアメリカーンなお家のコラボ、ス・テ・キ☆
今度は妹さんとじゃなくて、”奥様”と・・・、ネ!!!
そうそう、あちらの方ってブ厚い財布の殆どが写真だったりしますよね。・・・なんか10年振りに渡米したくなりました。
by カンクリ (2006-11-07 17:48)
■ハイマンさん
本当に、英語がもっとできればもっと楽しかったのに・・・と思います。とりあえず運転中にAFN聞いてます。全然分かりませんけど。
コメント&nice! ありがとうございました。
■hirochaさん
>日本とは違った美しさ
言われてみれば確かにそんな感じです。そして、色合いをよく考えて植えているのだなーと思いました。
コメント&nice! ありがとうございました。
■ジョルノ飛曹長殿
>求めている「究極の夕焼け」
ええー!そうなんですか!ジョルノ飛曹長殿のイメージする究極の夕焼け、見てみたいです。オイラの理想はですね、空いっぱいに広がった綿雲が紅に染まってて、バックが青空というものなんですよ~(聞いてない)
コメント&nice! ありがとうございました。
■カンクリさん
カリフォルニアだとこんな紅葉はしないんですか?誰かに、「アメリカでは黄色くはなっても赤くはならない」と聞いたことがあるのですが、NYでは結構赤かったです。
>今度は妹さんとじゃなくて
アハハ、ハハ・・・。妹に言ったら、「一緒に言ってくれるような人なんて居ないでしょ、誘ってやったんだ、ありがたく思え!」とか言われそうです。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-11-07 18:39)
当然と言えば当然ですが、異国ですね~(^^)
私も英語が大嫌いなクチなので、きっと海外に行くことがあっても絶対に勉強せず、日本語で押し通してしまいそうな気がします。
ちなみに映画「日本沈没」に引っかけた某英会話教室のCMをみてダンナに
「もしこういう事態になったら私、英語圏以外の国で生活するから!」
と言い切ったほど強烈です。←英語嫌い(^-^;
by qin (2006-11-07 22:39)
qinさん
アハハ、相当ですね~。でも英語圏以外ということはですよ、英語以外ならオーケーということに・・・。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-11-08 08:11)
ニューヨークも郊外に出るとこんなにのどかな風景が広がっているんですね。
それにしても、紅葉がすごく綺麗ですねぇ。日本ではこれからってことは、
結構寒い地域なのでしょうか。
それにしても海鮮ヌードル、そんな容器で出さなくても...^^;
by basashi (2006-11-08 09:52)
再登場すみません。
英語以外ならオーケーです。
実家が田舎だから塾なども充実していなくて英語は学校の先生くらいでしか学べなかったんですよ。
なのに変な先生に当たったために成績はガタガタ。
浪人したのも今の大学に落ち着いたのも全て英語のせいと言っても過言ではないので、英語に対しては恨みしかないんです。(^-^;
なので必要に迫られたら恨み辛みのない英語以外の語学の勉強ならやると思います。(^0^;;;
by qin (2006-11-08 14:37)
ほんとに綺麗な紅葉の写真でマイナスイオンを充分
補給させていただきました!
あの大都会からバスで1時間半でこんな風景が見ら
れるとはアメリカに対する感じ方が少し変わりました。
夕焼けの写真も素敵です!
by しまふくろう (2006-11-08 17:09)
■basashiさん
地図でみると、ニューヨークは青森県あたりと同緯度みたいです。関東より確実に数℃は低いです。
>そんな容器で出さなくても...^^;
ホント、そうですよねぇ?あの半透明の器を見て思わず、「なんか、ホルマリン漬けみたいだなー」という言葉が出かかりました。もしも食事時にそんなこと言ってたら、みんなから「ヤメレ!」と、ブロッコリー投げつけられるところでした。
コメント&nice! ありがとうございました。
■qinさん
またまたいらっしゃいませ~!ヽ( ゚∀゚)ノ
そうでしたか。そんな事情があったんですね~。確かにどんな先生か、というのは大きいですよね。苦手な教科でも頑張れたり、得意な教科が嫌いになったり・・・。
教師の資格、資質を見直す論議が盛んになされてますが、方法はともかく、そういう動き自体は良い事だと思います。
コメントありがとうございました。
■しまふくろうさん
どうもありがとうございます!被写体に恵まれました。
アメリカの印象が変わったのはオイラも同じです。「えっ!ここがニューヨーク?」て感じでした。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-11-08 18:39)
キッコーマンはアメリカにも2つの工場がありようです。日系や中華系のスーパーでなくても醤油が売られています。紅葉はきめ細かな色がでていますね。
by kenta-ok (2006-11-09 01:07)
kenta-okさん
キッコーマン情報、ありがとうございます!醤油、意外と出回っているものなんですねー。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-11-09 18:55)
きれいな写真ですね。NYCの北の方とはまたマイナーなところですね。僕もそうでしたが、会話なんて結局、脳内補完の割合と正確さパーセンテージの上昇にすぎないんですよね!ぼくらだって日本語を一字一句正確に聞き取る事なんて皆無ですからね。とりさん、写真御上手ですね。いずれこちら(ソネフォト)にいらしてくださよ〜〜!
by catenamas (2006-11-13 01:00)
catenamasさん
>会話
そうか~。なるほど!もうちょっとパーセンテージを上昇させるように努力しようと思ってます。
>ソネフォト
catenamasさんにそう言って頂けるとは光栄です!最後の夜景の数枚は完全にcatenamasさんを意識して撮ったんですよ。ソネフォト、オイラが参加するとは考えたこともなかったんですが・・・ちょっとそういう目で見てみますね。
コメント&nice! ありがとうございました。
by とり (2006-11-13 08:40)
■アスランマリオさん
nice! ありがとうございます。
■xml_xslさん
nice! ありがとうございます。
by とり (2007-10-13 18:31)