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飛行場の跡地 [├雑談]

  第二次大戦中に旧日本軍が使用していた「飛行場の跡地」というものがあります。オイラの住む近隣の市や町には,分かっているだけで8つの飛行場の跡地があります。

   ところで,滑走路を作るのに理想的な条件って何でしょう?

  まず,「広い平地で,地盤がしっかりしていること」が挙げられると思います。もっとも,山,ヘドロ,海などに次々大空港が建設されていますから,作ろうと思えば大概の場所にたくさんの時間とお金をかけて作ることはできるわけです。そういう場所にわざわざ作ろうとするのは,それなりの必然性があるからということでしょう。でも理想を言えば,「広い平地で,地盤がしっかりしていて,周囲に高い障害物がない,気象条件の良い」場所に作るのがベストなわけです。そして大戦前,大戦中に日本の各地のそんな場所にたくさんの飛行場が作られました。そして終戦を迎え,そのほとんどは放置され,飛行機が飛ぶことはなくなってしまいました。

  この,「広い平地で,地盤がしっかりしている」というのは,そのまま工業団地の立地条件にもあてはまります。国土が狭い上に,そのほとんどが山林に占められている日本では,そういう条件の重なる場所は自ずと限られてきます。

  前の記事で、オイラの住む近隣の市や町には,分かっているだけで8つの飛行場の跡地があると書きました。この8つの跡地のうち,2ヵ所は形態を変えて現在も飛行機が飛んでいます。そして残りの6ヵ所のうち5ヵ所は工業団地に姿を変えているのです。というか,オイラの地元周辺にある工業団地はすべて元飛行場です。

  移ろいやすい社会情勢や景気の変動といった人間の都合で土地の利用方法は変わることがあります。しかしそうしたものと比べると,それぞれの土地の環境はもっとどっしりとしていて,そうそう変わるものではありません。ですからかつての旧日本軍が,「飛行場としての使用に最適である」として建設用地に選んだ土地に,数十年の時を経て再び飛行機が飛ぶようになったり,大規模な工業団地が建設されるというケースが非常に多いのは決して偶然ではないと思います。オイラの自宅周辺以外でも,飛行場の跡地が工業団地になっている,というパターンは結構あります。

  今お住まいの地域に工業団地があれば,そこもかつてはプロペラ機が飛び回っていたのかもしれません。 


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